ED presentation

最終日はcase presentationがあったんですが、まぁ無難にこなしました…。実際見たcaseを紹介して、それに関する論文を紹介するというものでした…

あまり自信がなかった私は、caseの紹介を長めにして、論文は1報だけ紹介しましたが、評価が高そうなpresentationをしている人は、caseの紹介がものすごく短くて、複数の論文を紹介してました。

場が凍り付いたらどうしようと思ってましたが、「これは日本では見たことがなかった」というコメントを入れるだけで、みんな笑ってくれるので楽でした…w 「保険がないからといって、命に関わる薬を飲まない人がいるなんて驚きだった」と言ったら"That's Baltimore!”と言ってましたよ…苦笑

以下、箇条書きで思ったことを。
○ 日本では見ることが非常に稀な症例が多数。Gun-shot wound, Stabbing, Drug addiction/withdrawal (Alcohol, Methadon, Cocain, Benzo etc), HIV(+), Obesity, sickle cell crisis, salathemia, etc...

○ asianに多い症例としては、glaucomaとか…glaucomaの話が出るたびに、「これはasia系の人に多くてあんまり見ないけど」っていうコメントが付いてたな。そうだったのか。

○ 「医者の役割」の違い。こちらでは、ルート取り、血培、血ガスなどはナースがやって、医師は「病態生理を考える」のが仕事。病態生理には非常に詳しい。CTは、結局は取ることが多いものの、「本当にCTが必要なのか?」は一応考えて、理由をつけてCTを取っている気がする。

○ 正直、「手技」に関しては、ナースも医師も、日本のが上。アメリカ人、雑。

○ 意外とProtocolだらけ。胸痛だったら、この検査をやって、何時間ごとにEKGをやって、何時間観察する…という感じで、基本protocolが決まっている。意外と、それをやっているだけだったりする…。

○ Studyには敏感…というか、論文は全部英語で書かれてるわけだから、別に読むことに何の抵抗も感じていない節がある。逆に、evidenceのないことに対しては、「これはevidenceがないから、別にどっちでもいい」とか、そういう発言が飛び交う。

○ 医学部生がよく活用されており、みんな教育することに何の面倒も感じていなさそうな雰囲気。日本も、もっと学生にいろいろさせるべきだと思う。ただ、患者の扱いはひどいな…w 日本でこれをやったらたちまち患者いなくなりそう…ていうレベルw 

○ 患者が、貧しい人がほとんどだから、日本人の学生でもいろいろやらせてもらえます。これが富裕層が多かったら、なかなか難しいのかな。