Oncologyは結構general???

Oncologyという専門科を日本で作ろうという動きがあるようですが、本当にアメリカ式にしようとすれば、大規模な再編成が必要ではなかろうとかと思います。

聞いてはいたものの、全ての領域の癌をOncologyが一手に引き受けるという発想は、なんというか…本当にすごいですね。平均寿命がもっと短くて、癌がもっと少ない時代にはよかったのかもしれませんが、癌が死因の第一位を走る現代ではちょっと無理があるのではないかと思います…。

というのも、化学療法をする人たちだけがOncology serviceに来るのだと思っていたら、そうではなく、癌があったらその時点で全員がOncology serviceに来るのです。だから、普通にneutropenic feverとか、呼吸困難とか…あらゆるものがOncology serviceに来ます…。。。

科を選ぶ時に、Pulmonary medicineに申し込んで断られ、へこんでいましたが、今考えると…肺癌がない呼吸器内科なんて、何を見ているのでしょう?おそらく、サルコイドーシスとかcyctic fibrosisとかでしょうけど、症例少ないだろうから、こちらのpulmonary medicineは、「ブロンコ係」+マイナーな疾患をちょろっと見る、マイナー科なのかもしれません(実際に見た訳ではないので間違っていましたらフィードバックください)。

GIも同様ですよね…アメリカはGERDの研究がすごい進んでいるな〜と思っていましたが、それは癌を見ないGIドクターにとってはメインに扱う疾患だからじゃないでしょうか??

うーん…

ある意味面白いです。

Internal medicineのfellowship,今まではCardiologyとGIが人気だったらしいですが、今年はGIが一番、Oncologyが二番で、Cardiologyは三番だったらしいです。Obamaが、医師の給料を減らすような発言を頻繁にしているので、「手技がある=給料が高い」から人気だった科の人気が少し下がっているそうです。まぁ、Caridologyはそれでも人気だろうけどねぇ…でも研究っていう意味では、Oncologyの方がやりがいがあるし、Oncologyがこれだけgeneralだと、一生Generalにやっていきたいと思う人には人気なのかもしれませんね。